ニューロフィードバックの紹介
D. Corydon Hammond, PhD, ABEN, QEEG-D
Professor & Psychologist, Physical Medicine & Rehabilitation
University of Utah School of Medicine
1960年代後半から1970年代にかけて脳波パターンを変化させることが可能であることが分かりニューロフィードバックが生まれました。
ニューロフィードバックは2つの起源をもちます。
ひとつはリラクゼーションのためのアルファ波トレーニングとして始まりました。(Joe Kamiya)
もうひとつは癲癇にフォーカスを置いたUCLAの研究に起源します。(Barry Starman)
ニューロフィードバックはEEGバイオフィードバックとも呼ばれます。
されに詳しい説明をする前に脳波について少し説明させてください。
脳波は周波数で分類されます。
デルタ、シータ、アルファ、ベータです。
ベータ波は小さな早い脳波(13Hz以上)で、精神的、知的活動と外部への注意集中に関連します。これはきびきびとして元気で注意を集中した状態を表します。
アルファ波(8-12Hz)は比較的遅く大きい波です。これはリラックス状態に関連し、基本的に脳がリラックスし、必要な時に反応するのをまっているアイドリング状態を表します。
目を閉じてなにか平穏な状況を思い浮かべると30秒もしないでアルファ波が増加しはじめます。
アルファ波は特に頭の後ろ1/3で大きいです。
シータ波(4-8Hz)は白昼夢的非効率的精神状態に関連し、ボーとした状態を表します。
低シータ波は非常にリラックスした状態で覚醒と睡眠の間のトワイライトゾーンを表します。
デルタ波(0-3.5Hz)はもっとも遅く振幅の高い脳波です。睡眠中に多く見られます。
しかしいつでもすべての脳波がある程度見られます。
例えば栄養分を補給しようとオフラインになった脳の部分ではデルタ波が見られます。
眠くなるとデルタ波が増え低シータ波も入り込んできます。
そして外部に注意を払わず注意が散漫になるとシータ波がより多くなります。
非常に不安で緊張していれば多くの高周波のベータ波が見られます。
ADD、ADHD、学習障害、頭部外傷、脳卒中、トーレット症候群、癲癇、そしてしばしば慢性疲労症、繊維筋痛症などでは過度の低周波(普通はシータ波か時としてアルファ波)が見られます。
低周波が脳の執行部(前頭部)に過度に見られると注意、行動、感情を制御するのが難しくなります。
そのような人は普通、集中、記憶、衝動と気分の制御の問題か多動症であり自己の能力を効率よく発揮できません。
ニューロフィードバック・トレーニングとはなんでしょう?
ニューロフィードバック・トレーニングは脳波を使うバイオフィードバックです。
普通のトレーニングでは電極を頭皮と耳たぶに3個か5個つけます。
そして脳波活動をリアルタイムにフィードバックをします。
ニューロフィードバックの機器は、医者があなたの心拍を聞くように脳からの電気的パターンを計測します。
脳に電気を流すようなことはありません。
そしてあなたの脳波パターンはコンピュータに入力され記録されます。
普通私たちは脳波パターンに意識的に影響を与えることができません。
しかしコンピュータスクリーンで実際に起こってから数千分の1秒後に、ほぼリアルタイムにその変化を見ることができるとそれに影響を与え自ら変化させることができるのです。
そのメカニズムはオペラント条件付けです。
私たちは文字通り脳を再条件付けするのです。
最初その変化は短期的なものですが徐々に長続きするものになります。
ほとんどの人がより理想的な脳波パターンを再教育されます。それは少し認知力の柔軟性と制御を高める脳の運動か物理療法に似ています。
このようにして問題がADD/ADHDや学習障害、脳卒中、頭部外傷、脳神経外科手術による欠損、抑えられない癲癇、加齢による認知力低下、鬱、不安症、強迫神経症、もしくは他の脳に関係する状態であれニューロフィードバック・トレーニングは脳を直接再教育することによりリハビリへのさらなる機会を提供します。
すばらしいことにニューロフィードバックは私たちに薬以外の選択肢を与えてくれました。
またニューロフィードバックは一般の人はもちろん、プロの競技選手の能力向上にも使われています。
ハーバードメディカルスクールの教授で小児神経学者のFrank H. Duffy, M.D.は「ニューロフィードバックが多くの困難な分野での主だった治療手段になるべきで、私の考えではもし薬がこのような広汎な効用を示せば世界的に受け入れられ広く使われるでしょう。」「この分野は真剣に検討すべきものです。」とClinical Electroencephalographyの2000年1月号で言っています。
ニューロフィードバック トレーニング
アセスメントによりトレーニングの方法と目標を決めます。
電極を頭皮と耳たぶに3個かそれ以上を取り付けます。
そして被験者はコンピュータスクリーン上のディスプレイに注意を払います。
トレーニングは被験者が自らの脳波パターンをゆっくり変え、再教育されるようにデザインされています。
フィードバックとコーチングと練習により健全な脳波パターンが維持されます。
ある被験者は脳のある部位の脳波のスピードアップを学ぶ必要があるかも知れません。
またあるものは違う部位の脳波のスピードを下げる必要があるかもしれません。
ニューロフィードバックはある意味では認知力の柔軟性と制御を高める脳の運動か物理療法のようなものです。
ニューロフィードバック・トレーニングは結果を維持するために、少なくとも25回は必要で、多くは40-50回それ以上のセッション回数が必要です。

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